LIVESTOCK ZOOへようこそ

みなさんは毎日、牛乳を飲んだり、オムレツを食べたりしますね。また、冬になるとウールのニットや、ダウンジャケットで暖をとりますよね。通勤通学に革靴を履いたりバッグを背負ったりもするでしょう。これらは、すべて家畜によって作られているものです。家畜にはヒツジを筆頭に、ウシ、ニワトリ、ヤギ、ウマ、ブタはもちろんイヌやネコ、アヒル、ラクダ、トナカイ、ロバ、スイギュウ、キンギョなど様々な種類があり、世界中で飼育され、そして利用されています。

家畜とは「人間が何らかの目的をもって作り出したどうぶつ」のこと。しかし家畜というどうぶつたちは人間による“経済効率”という、文字通りの都合によって多くの種がこの地球上から姿を消してゆく運命にあります。例えば、日本には日本人に合わせた形で作り出された日本在来のウマがたくさんいましたが、現存するのは8種のみ。ウシは2種、ブタにいたってはたったの1種です。

ここは世界で唯一、そんな家畜というどうぶつのみが暮らす動物園。世界中から集められた、稀少で個性的な面々が一堂に会します。人間がどのように家畜を作り、その家畜がどのように人間の生活を支えてくれているかそんなことをこの動物園で感じてもらえたら幸いです。

LIVESTOCK ZOO 園長 田井基文

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